ミエリンとは日本語で「髄鞘」のことで、ニューロンの軸索の周りをバウムクーヘン状に取り巻く「さや」のようなものです。 また、脳の高次機能に不可欠な重要な機能を持つことが分かっています。
ミエリンは、中枢ではグリア細胞の一種であるオリゴデンドロサイト ( ミエリン形成担当細胞 ) が自らの形質膜を軸索に巻きつけることで作られます。
それぞれのミエリンは、オリゴデンドロサイトの本体 ( 細胞体 ) とつながっています。そのため、生合成や分解などが行われる「生きた膜」です。
ミエリンは、数層のオリゴデンドロサイトの形質膜がぎゅっと圧密化され、規則正しい縞模様になっています。その縞模様は、オリゴデンドロサイトの形質膜が二重になっていることに起因します。割り箸 ( 軸索 ) に二重になっている封筒 ( オリゴデンドロサイトの形質膜 ) を何重にも巻きつけるところを想像していただくと、軸索とミエリンの関係が分かると思います。
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